「人文系」ではどんな勉強をするの?

こんにちは、しらのです。

 春休みも半ばになってきたので、編入試験について情報をいろいろ書いていきます!
 でもその前に今回は、そもそもこのブログの「人文系」ってどんなものなのか、人文系の各分野にどんなふうに触れていったらいいのか、ざっくり説明したいと思います。


 「人文系」というのは、平たく言えば「テキストを読むこと・書くことに関心を持ち(文学・言語)、またテキストの読解・作成を通じて事実(歴史)や物事の本質(哲学)をつかもうとしてきた」分野です。また、広く創作活動も研究対象になるので、芸術作品などについて勉強したいというときにも人文系というくくりで考えます。

 ただ、上に出てきただけでも「文学・言語・歴史・哲学・芸術」と、自分には何が向いているんだろうと迷ってしまいますよね。そういう、どの分野の学科にしようか迷っている方、新たな分野に挑戦しようという方は、まずはその分野がどのようなものか、イメージをつかむことが大切です。以下では各分野で最初にどうアプローチしたらいいか、 ご紹介します。


文学系・哲学系
 ・・・芸術もそうですが、まずは作品や考え方に触れてみましょう。お勧めの文学作品や読み物を、以下に挙げておきます。

 英文系・・・ヘミングウェイ『老人と海』、シェイクスピア『十二夜』など

 日文系・・・夏目漱石『夢十夜』、芥川龍之介『鼻』など

 独文系・・・シラー『ヴィルヘルム・テル』、カフカ『変身』など

 仏文系・・・ヴェルヌ『十五少年漂流記』、モーパッサン短編集など

 哲学系・・・『ソフィーの世界』(NHK出版)など

 これらの分野にある程度親しみがあるという方は、各国文学史や哲学史などの入門書に当たり、大まかな時代ごとの特徴や変遷をつかむようにするとよいでしょう。加えて、日文系の古典の読解については、高校時代の教科書でいいので、古文の基礎を復習しておくとよいですね。

歴史系
 ・・・これまで全く歴史に触れずに来たという方はいないと思います。市販もされている山川出版社の歴史教科書をベースにして、時代の流れを追っていきましょう。

言語学系
 ・・・言語に対しては、音、意味、文法、使われ方など、さまざまなフォーカスの当て方がありえます。自分の関心のある言語の興味深い表現や現象をピックアップして考えてみるとよいでしょう。入門書としては、黒田龍之介『はじめての言語学』をお勧めします。


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